詳しいプロフィール

社会人で学んできたこと、イラストレーターを目指したきっかけ

プロフィールをご覧頂きましてありがとうございます。
ちょっぴり、いやだいぶ長いプロフィールなのですが(笑)、今のご時世、メールやお電話などで、お互い顔も分からずお会いせずにお取引がスタートするケースも増えてきています。
だからこそ、少しでも私の事を知って頂ければと思い、これまでの私の歩んで来た道を書きました。

営業をしながらデザイナーへの転身を決意

大学卒業後は印刷用紙の卸商に就職、営業職をメインに在庫の管理や仕入れ、時には配達から断裁工場など色々な職種を経験。
営業職を選んだのは、父親からの「将来どんなことをやるにしろ、人と接する営業職を一度は経験するべきだ」と言うアドバイスからでした。
とても得る物も多かった新卒での営業経験でしたが、その中での自分自身の存在価値や社会への貢献度に疑問や不安を感じ、昔から物を作る事が好きだったこともあり、物を作ることで社会と関わりたいとインテリアデザイナーを目指し、大学から続けていたアメフトを引退して週末にスクールに通いました。

当時インテリアがとても好きだったのと、小さい頃から絵を描くのが好きだったので、インテリアパースを描く仕事に携われたらと考えていました。
すでに長女も生まれ、二人目がお腹の中にいる状況での一念発起、寝る間も惜しんで取り組んだ結果、通ったスクールの先生に「7年教師をしてきたが、間違いなく君がナンバーワンだ」と言われたことはちょっとした自慢です。
デザインに関する本も読み漁り、当時はインテリアデザイナーの森田恭通さんのネガティブな要素でもポジティブに変えてしまうような考え方がとても好きでした。
余談ですが、結局インテリアデザイナーにはなりませんでしたが、このスクールで出会った一人の友人は、ビルのパンフレットの仕事をくれたり今も仕事でも一緒する親友の一人です。懸命に取り組んだ時にできた縁は本当に財産です。

後ろ盾がなくなって、自分の無力を痛感する

その後、店舗デザインなどもしている工務店に転職。
面接時には「制作の仕事は山ほどある」と言っていたはずが、前職の引き継ぎに時間もかかり、その間に会社の状況も変化。入ってみたら制作の仕事はほとんどなく、「来月からお前、歩合の営業な」と言い渡されました。

前職で毎月何千万の売り上げの営業・仕入れをしていたけれど、それは全て会社の看板のおかげ。分かっていたつもりでしたが、改めて身を持って自分の無力さを痛感した時期でした。
会社としてノウハウもない新しい事業を丸投げ状態で、自分で手探りで営業ツールを作り不慣れな飛び込み営業の毎日。
インテリアパースもこの時期営業をしながら実務として経験しました。

それまでも自分で考えて仕事をしていたつもりでしたが、この時期に誰からも指示をもらえずに考えて行動した事は、間違いなく独立して仕事をする上で役に立っています。

住宅営業をしながら、自社のチラシやホームページを独学で制作

今度はその会社の元請け先にご縁があり転職。
ここでも当初の名目は制作職だったのですが、気がつけばメインは営業に…。
営業をしながら、会社の住宅見学会のチラシや自社のホームページやフランチャイズ向けの冊子などの制作を兼任していました。

住宅の営業はお客様にとって一生に一度の大切な買い物なので、本当に対応一つとってもシビアな物でした。
自分の仕事に対する向き合い方の甘さが浮き彫りになり大変でしたが、とにかく鍛えられ得る物が多い時期でした。
当時クロージングが苦手な自分でしたが、自身の作った営業ツールなどは好評で、集客面については高く評価されました。
チラシやホームページの制作は、この時期ほぼ独学で習得。
この頃より、インテリアデザイナーよりも印刷物やホームページの制作の方が充実感があって自分に向いていると感じだしていました。
絵を描くのがとにかく好きなので、ストックイラストなどに本職とは別に投稿を始めたのもこの時期でした。

ついに念願の制作職へ!!

ずっと住宅営業をするつもりもなかったので、神戸の制作会社へ転職。
当初はインテリアデザイナーを目指していたのですが、インテリアを追求する以上に、インテリアパースを描く、絵を描く仕事がしたいと言う動機が強かったので、印刷物の制作やイラストがより自分の能力を活かせると感じて本格的に制作職へ転身。
転職先の制作会社は独立前の前職になるのですが、DTPやホームページ制作のプロとしての知識や技を色々教わりました。
チラシや新聞広告、会社パンフレット、ホームページなどをメインに、賃貸ポータルを運営している会社だったので、ここでもやっぱり時々不動産会社へ飛び込み営業をしていました(笑)
ここでは冊子やポスター用のイラストなど、社内のイラスト仕事を社内イラストレーターのような形でさせてもらっていました。

念願の制作をメインにした職種について、毎日が勉強でした。
実務経験が少ない状態での入社でしたので、社長が早く戦力になるように、かなり強引に仕事を押し込んでくれたおかげで技術や知識、仕事を覚えられました。
先輩デザイナーが「Nさん(本名)にこれ以上詰め込むのはやめてください!こんなのイジメです!」と社長に言ってくれたと言う状況にも。
それくらい不慣れな私に「これもいつまでにやってねー、これもこれも」と詰め込まれていました。
気遣ってくださるのもありがたかったですが、3人子持ちで戦力外になるより早く仕事をしっかり覚えたかったので、気遣ってくれた先輩にも大切な仕事をどんどん任せてくれた社長にも感謝しています。

企業向けキャラクターコンペに参加

仕事は大変でしたが、社長含めスタッフの人も素敵な方ばかりで人間関係に悩む事もなく、気に入っていた会社だったのですが、今後の収入面に不安も…。
そんな時に出会ったのが企業向けのキャラクターコンペでした。

前職の会社に不満は少なかったのですが、やはり雇われの制作職でこのご時世、なかなかお給料が厳しい面もあります。
運営しているポータルサイトも、検索エンジンのサジ加減でアップデートがあればアルゴリズムも変わり順位も不安定になります。自分が集客した地域の新しいサイトはなかなか収益が得れず。
そんな時に出会ったのが「もえしょく」と言ういわゆる擬人化、企業向けのキャラクターコンペでした。
当時から社内でのイラストなどは担当しており、社長に「プライベートの時間でキャラクターやイラストの仕事を取ってきますので」と提案したところ、「イラストやキャラクターは会社として力を入れる予定はない」と一蹴。
とは言え八方塞がりで、自分の能力をいかせると言えばイラストだったので、思い切って投稿をスタートしました。

無駄ではなかった営業時代の経験

企業向けのキャラクターコンペに参加して、多数キャラクターをご採用頂きました。
絵の上手な参加者がたくさんいる中、特に役に立ったのは営業時代の経験でした。

会社はなんの為にお金を払ってキャラクターを作りたいのか、どんなキャラクターを作ればその目的を果たすことができるのか?
お困りごとに対して自分のフィルターを通して解決する。アプローチの仕方は営業と同じで、制作はそれを形として提供することだと思います。

イラストのおかげで新しくできた、たくさんの繋がり

企業向けのキャラクターコンペで多数キャラクターを採用してもらったことによって、友人・知人を通して「会ってみたい」と言ってくれる人が一気に増えました。
結果色々とイラストなどのお仕事を頂いたり、休日や平日の帰宅後から3〜4時まで副業とイラストの勉強&練習の毎日へ…。

普通の印刷物のデザインやホームページのデザインをしているだけだったら、これだけの人脈を得ることはできなかったと思います。
それだけイラストやキャラクターは印象が強く、人と人とをつないでくれる存在だと感じました。

フリーランスへ!

フリーランスとして独立することを決断することはとても大変な事でしたが、目先の安定よりもたくさんの方が会社の中の私でなく「私個人」としてお付き合いしてくれることに大きな魅力を感じました。

出会いや仕事が増えたはいいけれど、毎日疲労困憊、せっかく「会いたい」と言ってくださっても、平日は早くても22時、23時の帰宅、日曜か少ない土曜休みくらいしか時間が取れず、本当にありがたい機会が結局うやむやになってしまうケースも多々あり、散々悩みました。
もちろん3児を抱えながら独立を決意することは、並大抵の事ではありませんでした。
それでも決断できたのは、チャンスをくれた人々、自分に価値を感じてくれた人との繋がりが目先の安定した給料よりも大切だと感じたからです。
そういうご縁がたくさん増えたので、独立して大切な家族を豊かにできるチャンスがあると感じました。

これから出会う皆さまへ

「カッピーさんのイラストはとても可愛いですね。上手ですね。」そうおっしゃっていただける時は、とても嬉しいです。
しかし、一度お仕事をさせてもらったお客様から、「カッピーさんは動物のイラストとかも描けるんですか?」と聞いて頂いた時も嬉しく感じました。
それはさせて頂いた仕事の中で、私の仕事の進め方や私自身を何かしら評価してくださったからだと感じるからです。

信頼は小さなことから築いていくものです。
小さなことからでけっこうです。制作に関すること、ぜひお気軽にお声がけください。
皆さまとの出会いを楽しみにしています。

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